家族がいる場合は誰(だれ)かがすばやく「119番」に電話をし、誰(だれ)もいないときは近所に大声で「火事だ!」と知らせましょう。
消化器や水で初期消火に全力行動します。
【油なべの場合】
1、ガスの元栓(もとせん)をしめる。
2、消化器で消す。
消火器がないときはフタをするか、軽くしぼったバスタオルを手前からかぶせましょう。
煙(けむり)にまかれると呼吸障害(こきゅうしょうがい)などを起こし、たちまち死にいたります。消火活動の一方で煙(けむり)の状態にも気をつけましょう。
煙(けむり)が上方に増えはじめるのがわかったら、ぐずぐずせずにすぐに避難(ひなん)しましょう。
火災で一番こわいのは煙(けむり)です。煙(けむり)はつぎのような障害(しょうがい)をおこします。
窒息(ちっそく) | 煙(けむり)に含(ふく)まれる高温の微粒子(びりゅうし)が肺(はい)をいため、呼吸(こきゅう)ができなくなります。 |
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視界(しかい) | 煙(けむり)は見通しをきかなくし、行動をはばみます。 |
有毒ガス | 煙(けむり)にふくまれる一酸化炭素などの有毒ガスをすいこむことで、意識不明やマヒを起こしたり、最悪の場合死にいたる場合があります。 |
避難経路(ひなんけいろ)になるはずの玄関(げんかん)や廊下(ろうか)におかれていたものが避難(ひなん)に支障(ししょう)となるばかりか、燃えだしてしまい、にげ場を失ったと考えられる火災で多くの命が失われてきました。 まさかの時のために避難路(ひなんろ)を確保しておきましょう。
マンションやハイツのバルコニーに設けられている仕切り板は、火災などが発生したときに破壊(はかい)して通りぬけできるようになっています。
この仕切り板は、あなただけではなく、両隣(りょうどなり)が安全に避難(ひなん)できるようにしておいてください。