洪水・土砂災害から身を守る

山の多い日本では、土砂(どしゃ)災害が毎年のように全国各地で発生して、大きな被害(ひがい)をあたえています。ひとたび土砂(どしゃ)災害が発生すると、すさまじい破壊力(はかいりょく)で一瞬(いっしゅん)にして多くの命や財産がうばわれます。

土砂(どしゃ)災害の種類

土石流

長雨や集中豪雨(ごうう)などで、山腹(さんぷく)や谷川の石や土砂(どしゃ)がいっきに下流へおし流されます。いきおいが強く、圧倒的(あっとうてき)なスピードで、進行方向にあるものを次々とのみこみ、こわしていきます。

がけ崩(くず)れ・やま崩(くず)れ

雨水がしみこんで、やわらかくなった斜面(しゃめん)が急にくずれ落ちます。日本で最も多い土砂(どしゃ)災害で、人の住む家の近くでも突然起きるため、にげおくれて犠牲(ぎせい)となる人も多い災害です。

地すべり

地盤(じばん)が弱い土地に豪雨(ごうう)がふり、ゆるくなった斜面(しゃめん)の一部が、地下水の影響(えいきょう)と重力でゆっくり下へ移動する現象です。
ひとたび発生すると、家や道路、鉄道など広い範囲(はんい)に被害(ひがい)をあたえます。

風水害から身を守るために

台風や大雨が来る前に

避難するとき、ここに注意!

ゲリラ豪雨(ごうう)に注意しましょう!

近年、せまい範囲(はんい)に短い時間で強い雨をふらせる「局地的大雨」や「集中豪雨(ごうう)」によって、人の命がうばわれるケースが起きています。これらの雨は、発生の予測が難(むずか)しいことから、通称(つうしょう)「ゲリラ豪雨」とよばれています。
ゲリラ豪雨(ごうう)の水害の特徴(とくちょう)としては、「河川のはんらん」「急な増水」「低い土地が水につかる」などがあります。
河川に遊びに行くときは天気予報などで局地的な雨の心配がないか確かめるなど十分に注意しましょう。