土砂(どしゃ)災害から身を守る

山の多い日本では、土砂どしゃ災害が毎年のように全国各地で発生して、大きな被害ひがいをあたえています。ひとたび土砂どしゃ災害が発生すると、すさまじい破壊力はかいりょく一瞬いっしゅんにして多くの命や財産がうばわれます。

土砂(どしゃ)災害の種類

土石流(どせきりゅう)

長雨や集中豪雨ごううなどで、山腹さんぷくや谷川の石や土砂どしゃがいっきに下流へし流されます。いきおいが強く、圧倒的あっとうてきなスピードで、進行方向にあるものを次々とのみみ、こわしていきます。

がけ崩(くず)れ・やま崩(くず)

雨水がしみんで、やわらかくなった斜面しゃめんが急にくずれ落ちます。日本で最も多い土砂どしゃ災害で、人の住む家の近くでも突然起きるため、おくれて犠牲ぎせいとなる人も多い災害です。

地すべり

地盤じばんが弱い土地に豪雨ごううり、ゆるくなった斜面しゃめんの一部が、地下水の影響えいきょうと重力でゆっくり下へ移動する現象です。
ひとたび発生すると、家や道路、鉄道など広い範囲はんい被害ひがいあたえます。

風水害から身を守るために

台風や大雨が来る前に

  • 台風や大雨が来る前に
    テレビやラジオの情報に注意しましょう。
  • 台風や大雨が来る前に
    おうちの人といっしょに非常持ち出し品をそろえましょう。
  • 台風や大雨が来る前に
    むやみに外出しないようにしましょう。

避難するとき、ここに注意!

  • 台風や大雨が来る前に
    ひもでしめられる運動ぐつを、ぬげないようにはきましょう。
  • 台風や大雨が来る前に
    水の中にはなにがあるかわからないので、長い棒を杖代わりにして歩きましょう。
  • 台風や大雨が来る前に
    はぐれないように家族や大人とロープでつながって避難しましょう。

ゲリラ豪雨(ごうう)に注意しましょう!

ゲリラ豪雨

近年、せまい範囲はんいに短い時間で強い雨をらせる「局地的きょくちてき大雨」や「集中豪雨ごうう」によって、人の命がうばわれるケースが起きています。これらの雨は、発生の予測がむずかしいことから、通称つうしょう「ゲリラ豪雨ごうう」とばれています。
ゲリラ豪雨ごううの水害の特徴とくちょうとしては、「河川かせんのはんらん」「急な増水」「低い土地が水につかる」などがあります。
河川に遊びに行くときは天気予報などで局地的な雨の心配がないか確かめるなど十分に注意しましょう。